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Category :  眼鏡×片桐←御堂
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眼鏡は第三者がいる中(会社etc…)、鬼畜モードになったら片桐さんの事を
「片桐課長」と、敢えて役職付けて言って欲しいです
他人行儀さが…vv使い分け萌vv

眼鏡が片桐さんに対して「あなた」より「あんた」の方が好みです
これから、ここの眼鏡は『あんた』を、多用します
本番の時だけ、下の名前で言うのもvvv

中途半端な所で区切ってしまい、申し訳ございません


事務所に戻る途中、背広の懐から携帯のバイブが鳴る。
片桐は携帯を取り出し、通行の邪魔にならないよう通路の脇に寄り電話に出た。

「はい、片桐です」
『お久しぶりです、片桐さん』

低くよく通る声の中に、蠱惑的な魅力を持った声色。
電話相手は名乗らなくても、十分過ぎるほど特定できた。
片桐は電話向こうの声を聞いただけで、顔が熱くなった。

「佐伯君…どうしたんですか?何かありましたか?」

佐伯が就業時間に電話をかけてくる事は、今までにない。
彼とは仕事上、一切関わってなく電話を寄越す理由の見当がつかなかった
彼に何かあった不安と反面、声が聞けた嬉しさで複雑な心境だった片桐。

『フフッ…、相変わらずですね。他人の心配より自分に心配した方がいいんじゃないですか。
大きい仕事引き受けたそうで…』
「えっ!?なぜその事を知ってるのですか!?」

依頼を受けてまだ間もないのに、佐伯の耳に情報がどうやら入っているらしい。
伝達の早さに、片桐は驚きを隠せなかった。

『あんたの事は、小耳に挟むようにしてるのでね』
「そうなんですか…、さすが佐伯君です。ところで、電話をくれた理由何かあるんですか?」

声を聞く限り佐伯に何か大事があったわけでなく、片桐はもう一度佐伯に質問を投げかける。

『あんたに電話するのに、理由がいるのか?』

佐伯の声が、急に艶めいた色に変わり片桐は電話越しだが間近に耳元で囁かれるような錯覚に陥る。

「えっ!?あっ、いや…その……」

電話向こうで動揺し、あたふたしている片桐が目に浮かび佐伯は鼻で笑う。

『冗談ですよ、出張帰りなんです。キクチの近くまで来たんでそちらに向かいます』
「そうだったんですね、わかりました。8課の事務所で待ってます」
『では、また…』

佐伯からの電話は切れ、片桐は余韻に浸っているのか携帯を見つめている。
好きな人の声が久々に聞けて、嬉しさを隠しきれなかった片桐だった。
足取りが軽くなった気がして、片桐は急いで事務所に戻って行く。


片桐が事務所に戻ると少し遅れて、佐伯が入って来た。
佐伯が入って来るなり、女性社員の黄色い悲鳴や仕事で関わった人たちに絡まれて、
片桐の元に行くまでに少々時間が、かかってしまった。

周りの人に囲まれている佐伯を見ると、しがない自分に好意を寄せた人には到底
見えなく、改めて佐伯の凄さを知り少し疎外感を感じた片桐だった。

― 何がよくて僕を選んでくれたんだろう…僕はただのおじさんだし……
  佐伯君にとって何もプラスにならないのに……どうして……

自席の前に立ち、佐伯を背景に遠くを見て考え込んでいた片桐だが不意に思考は停止される。

「何考えてたんですか、片桐さん」

背景になっていたはずの佐伯が、目の前に現れ鼻と鼻が触れそうなぐらい近く片桐は驚き
思わず後ずさる。

「また妙な事を考えていたのですね」

同僚や仕事で関わった人との挨拶は終わったのだろうか、佐伯の周りには人はいない。
眉を寄せ、片桐を見据えていた佐伯だった。

「いやっ…違っ…その、別に僕は……考え事なんて」

佐伯の不満が声からも感じ取れ、片桐は上手く言葉を並べれなかった。
突き刺さるように鋭く、真っ直ぐに見つめる佐伯の視線に耐えかねて片桐は目線を伏せる。

「顔が見れればいいと思ってました……が、気が変わりました。片桐課長、話があるので
こちらに来て下さい」

自分に対する言い回しに、片桐は血の気が引く音が聞こえた気がした。
こんな言い方をする佐伯は、手酷い仕打ちの時にしか使わなく片桐は思わず足が震える。

片桐に見かねた佐伯は、片桐の腕を掴んだ。
強引に腕を掴みながら歩く佐伯に、片桐はよろけそうになりながらも
佐伯の手を放そうと、掴まれていない手で解こうとしている。

不意に歩くのを止め、佐伯は片桐の方を向いた。

「用があるだけなんで、そんなに邪険にしないで下さい。周りの人に不振がられます」

片桐の腕に掴んでいる手は、拒むのは許すまいと言わんばかりに爪先の色が白くなるまで
強く握り締めていた。

「こっ、ここで話をしても問題ないんじゃないかな……」
「積もる話があるんで、ここでは無理です」

片桐は声を震えながらも伝えようとしたが、佐伯によって遮断された。

交わす言葉がないと判断したのか、佐伯は顔を戻し足早に歩く。
片桐は観念したのか、抵抗していた手を離し佐伯に引っ張られながらも付いて行った。

二人のやり取りに事務所はどよめいたが、片桐が落ち着いた様子を見るなり
普段のせわしい仕事風景に戻った。


佐伯が向かう場所に、片桐は不安がよぎる。

佐伯は片桐を掴んでいた手を離した。
目的地に着いた合図でもあった。

目的地のドアプレートを、片桐は恐る恐る見る。
不安が現実になり、片桐は足がすくみそうになった。

「片桐さん、そんな所で突っ立ってないで部屋に入って下さい」

ドアの開く音が、嫌に重く片桐の耳に響く。
先に部屋に入れようと、片桐の背中を半ば強引に佐伯は押した。
背中を強く押された片桐は、よろけながら部屋に入る。
片桐の後に続くように佐伯も入り、ドアの閉まる音も片桐には残酷に聞こえた。

部屋に入るや否や、佐伯は片桐の腰に腕をまわし引き寄せた。

「っ!!!……えっ……」

片桐はバランスを崩され、佐伯の肩に額が当たり少し痛かったが
額の痛み以上に、片桐を抱き締めている腕力の方が痛かった。

佐伯の行動についていけず、片桐は動揺を隠し切れなかった。

「さっ、佐伯君っ!!」

強く抱締められているせいか、肩に顎を乗せられ横目を向けても佐伯の髪しか映らなかった。
佐伯の表情を窺い知れなく、片桐はただ名前を呼ぶ事しか出来ない。
片桐の耳元近くで、小さなため息が聞こえ佐伯は口を開いた。

「俺が課内の連中に囲まれて話してた時、あんたは何を思った?」
「いえ…、特に何も思ってな…」
「俺が分からないとでも思ってるのか……」

片桐の台詞は佐伯によって遮られ、まわしている腕に一層に力が入る。
佐伯は、片桐の鼓膜に響くように口を寄せ、色を含んだ声音で囁いた。

「しらを切るつもりなら、またここで犯されたいのか?」

冷酷な言葉が、片桐の胸に深く突き刺さる。

過去にこの部屋で、佐伯に受けた仕打ちがフラッシュバックし片桐は佐伯の腕の中で
我を失うようにもがく。

「いやだっ!!それだけは…それだけは止めて…」

佐伯から離れようと必死に抵抗をし、涙声になっている片桐。

片桐にまわしていた腕を佐伯は不意に解いた。佐伯は片桐の肩に手を添えた瞬間、押しのけた。

佐伯の肩に乗っていた顎が押された事で離され、片桐の顎に手が添えらる瞬時、
唇に暖かな感触が伝わる。

歯が当たるような、性急で強引な口付けに片桐は目を閉じる事も忘れ
自分に起きている事実が処理できず、抵抗を忘れ呆然としていた。



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